サンマのおいしい焼き方

塩のふり方・焼き加減のポイントをおさえると、サンマをふっくらジューシーに焼くことができます。

塩のタイミング・量・ふり方

塩を振るのは焼く「直前」

サンマを焼く前に塩をふるのは、サンマがもつ臭みを取るためです。ただし、塩をふった後長時間おいておくと魚の水分が抜け過ぎてパサパサになってしまうため、塩をふるのは焼く直前にします。

塩はひとつまみで充分

塩は焼いた後に取り除くことができないため、すこし少ないかなと思う程度にふります。

塩はひとつまみ

高いところから粉雪のようにふるとまんべんなくかかる

全体的につけばOK

魚焼きグリルで焼く

予熱は強火で20秒、そのあとは弱火でじっくり最後は強火でパリッと

魚を一番おいしく焼くのは「遠火の強火」と言われていますが、家庭のキッチンで行うのは困難です。家庭用の魚焼きグリルでは、強火で20秒予熱した後、弱火でじっくり焼くことで、表面を焦がし過ぎずに中まで火を通すことができます。

サンマを焼く位置

サンマは、一番温度が安定しているグリルの中央部分に斜め向きにして置きます。2匹同時に焼く場合には、そのままだと焼きムラができやすいので、半分に切り、横向きに4つ並べて焼きます。

焼き始める向きは右向きに

身の柔らかいサンマは、焼き始めてからお皿に盛るまで、ひっくり返すのは一度だけにします。右向きにして焼き始め、ひっくり返して焼いたらそのままの向きでお皿に盛りつけます。ひっくり返す作業を減らすと、皮がむけてしまうこともありません。サンマをグリルに入れたら一番の弱火にしてじっくり焼いていきます。

頭は右に

焦げ目がついて身が膨らんで来たらひっくり返す

じっくり焼くと魚の身がどんどん膨れて皮がパリッと張ってきます。全体的にきつね色になってところどころほんのり焦げてるのが一番おいしそうに見えるタイミングです。ここでひっくり返します。焼けるタイミングは魚の状態によって異なるため、何分焼くか、何分ひっくり返すかと時間で決めるよりも、魚の焼き加減を見て判断します。

ところどころほんのり焦げているくらいが美味しそう

最後は強火にして10秒

最後に強火で皮をパリッとさせます。皮が弾けて身の脂が溢れてきたら、おいしいサンマの塩焼きの完成です。

フライパンで焼く

魚焼きグリルがない場合はフライパンを使います。身を半分にカットしてから、クッキングシートにくるみ、中火で焼きます。ひっくり返して、両面に焼き目をつけたら完成です。

フライパンは魚焼きグリルに比べて火が近い分、中心に火が入るより先に外側の水分が飛んでしまいパサついてしまうことがありますが、洗い物が少なくてすむため、気軽にさんまの塩焼きを楽しむことができます。

クッキングシートにさんまをくるむ

両面に焼き目をつける

監修:生田よしかつ(一般社団法人 シーフードスマート