小麦粉と片栗粉の違い

いずれも衣や、とろみを加えるために利用されますが、肉や魚にまぶして焼く・揚げる料理では衣の食感の違いに、とろみをつける料理ではとろみに付き方の違いが生まれます。

片栗粉はじゃがいものでんぷん、小麦粉は小麦が原料です。でんぷん100%の片栗粉に比べ、小麦粉にはたんぱく質が含まれていることが調理の仕上がりを大きく変えています。

揚げ物の衣にする

鶏のから揚げなど揚げ物の衣として使う場合、片栗粉を利用すると白っぽく揚がり、表面がサクサクとした軽い食感になります。

小麦粉を利用するときつね色に揚がり、表面がカリッと硬く中がやわらかい食感になります。

この特徴をふまえ小麦粉と片栗粉を合わせた衣にすると、また違う食感を楽しむことができます。

片栗粉で揚げたから揚げと小麦粉で揚げたから揚げ

左:片栗粉で揚げたから揚げ 右:小麦粉で揚げたから揚げ

とろみをつける

片栗粉は小麦粉にくらべ、とろみのつく温度が低いため、あんかけなどを作るのに適しています。一方で小麦粉はだまになりやすく粘度が弱いため、とろっとしてほしいが粘ってはほしくないシチューやカレーなどを作るのに適しています。